一本松と権現さま(勝田の民話から)20/23

(市報かつた昭和62年2月10日号より。文・平野伸生 絵・穂垣智子)

一本松と権現さま

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平磯村の貧しい漁師が毎月一本松の権現さまへお参りしているうちに大漁に恵まれて一介の漁師から一番の網元に出世しました

馬渡中宿東側の射爆場跡地内に、大沼とよばれる所があります。そこは名前のような大きな沼があり、あたりは深い森におおわれていて、とてもさびしい所でした。

この沼のそばに、近年まで一本松とよばれた大きな松の木が立っていて、根もとに祠がまつられていました。村びとはこの桐を、一本松の権現さまと呼んでいました。この権現さまには、つぎのような話が伝えられています。

ころは江戸時代、今から百数十年ほどむかし、馬渡宿に一人のみすぼらしい旅の若者がやって来ました。馬渡宿は江戸時代になってから湊街道沿いに発展した宿場で、いろいろな旅びとが往来していました。 一本松と権現さま(勝田の民話から)20/23 の続きを読む

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