津田地内から出土した鉄製農具

津田地内から出土した鉄製農具と耳環

ひたちなか市の出土品画像を公開しました。今回は1974年に津田地内から出土した鉄製農具です。(懐かしの画像はGoogle+で公開しています)

津田で鉄製農具発見
古墳時代の集落祉から

昭和49年12月、市内津田地内の畑から古墳時代の鉄製農具や土器が多く発見され、話題をよんでいます。

この鉄製農具や土器は、ゴボウ堀りをしていたところ地下1メートルのところから多くの鉄製農具や土器を発見されました。調査の結果、畑地は古墳時代(約1500年前)の集落祉であることが確認され、土器片といっしょに多数の炭化材や焦土も発見されました。

今回発見されたなかで特に注目されるのは、鉄製の鋤先、鎌や耳環などが出土したことです。耳環は古墳のなかに副葬されていることはありますが、今回発見されたように住居内から出土することは非常にめずらしいことです。また、市内で鉄製農具が発見されたのは、これまでに馬渡遺跡から発見された一例があるだけです。

今回発見された遺跡は、周辺の西山古墳群や天神山古墳に埋葬された当時の有力豪族の集落址であると考えられます。
勝田市文化財調査委員は、「市内で鉄製農具が発見された例は過去に一度(馬渡遺跡)しかなく、特に今回のように多数発見された例はなく、古墳時代の農具を知るうえでも極めて貴重である。津田の肥沃な大地をもとに豪族の出現があったのであろう」と語っていました。

(市報かつた昭和50年2月10日第263号から)

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